賞状を自分で作成する際に、「すべての文字を筆ペンなどで自分で書く、または筆耕士などに依頼する」という方もいらっしゃるかと思いますが、現代では、パソコンなどで賞状も簡単に作成できる時代です。「賞状はパソコンで、文字もすべてパソコンに任せる」という方もおそらく多いことでしょう。

そのような、パソコンで賞状を作成する場合に「どれにしたら良いだろうか?」と迷うのが、作成する際の日本語の書体ではないでしょうか。日本語の書体にも、パソコンで一般的に使用されている明朝体やゴシック体を始め、楷書体や行書体、隷書体などがあります。

この中で、公的な賞状に使用される日本語の書体は「楷書」が一般的です。楷書、というと普通に筆ペンで、文字を崩さずにしっかりと書いたような書体のことです。一番「賞状っぽい仕上がり」の文字とも言える形ですね。もしも「どれにしたら良いか?」と迷った時は、この書体を選んでおけば間違いはないでしょう。

その他、「日本語っぽくて賞状に合う」、「年配の方にもおすすめ」というものでは「行書」も良いでしょう。行書は、やや草書よりに崩された形のものです。文字が少々つながったような、しっとりとした見た目の賞状に仕上がります。大人っぽい仕上がりを目指すのであれば、行書を選んでみるのも良いでしょう。

最後に、「シンプルで誰にも読める」また「若い子のために作成する」という場合には、楷書や行書にこだわらず、パソコンで文字を打つ際によく使用される「明朝体」や「ゴシック体」で作成するのも良いでしょう。若い方には、筆で書いたような楷書や行書よりも読みやすい場合もあり、内容も伝わりやすくなります。

表彰を贈られる方の年齢や、内容に合わせて文字の形を考えてみましょう。