賞状とは日本で昔からある伝統的なものと言えます。日本では感謝の証、褒め称えるもの、証明書代わりとして用いられる傾向にあります。

学校での卒業証書などは誰もが受けたことのあるものであり、非常に身近なものと言えるでしょう。

卒業証書は学校の必須過程を全て修了したことを証明すると共に、数年間勉学に励んだことを証明し褒め称えお祝いする意味合いも強いものとなっています。また最近では警察が警らや防犯面で功労した一般市民に贈る感謝状、企業間で多くの売り上げに貢献した取引先に授与する感謝状や社員に向けられた功労賞などで賞状が頻繁に用いられるようになっています。

またスポーツ界においてはメダルと並んで賞状が頻繁に用いられます。一言に賞状と言っても非常に奥深いものであり、その作成には一定のルールがあることを心得ておく必要があります。

特に漢字表記には注意が必要であることは言うまでもありません。

一般的に漢字は新聞や雑誌に用いられる常用漢字が使われます。誰もが読みやすく、理解しやすいものにする必要があります。それは賞状の多くが額装され、壁など誰もが見えやすいところに飾られることが多いためです。

しかし固有名詞や人名などは司式な漢字を用いるルールがあります。名前などは旧字体の漢字が用いられることもあり、それを表記するのがルールです。

人名の漢字も常用漢字にしてしまうと、受者を特定できなくなる可能性があるからです。また賞状は贈呈者に嘘偽りがなく、正真正銘正式な賞状であることを証明するために、企業や学校、組織の角印や代表者や社長の丸印を必ず押印する必要があります。

またレイアウトやバランス、文字の大きさなども一定のルールがあり、体裁よく表記することが大事です。