賞状に記載する表題とは、主題(タイトル・題字)であり、その賞状の顔ともいえます。そのため、主文より大きく太くしっかりと書きます。

具体的には、主文よりも1.5倍から2倍程度大きく書き、アクセントとなるように最も大きく表記します。また、賞状の中央より少し上部に書くようにします。

表題の右側の余白はたっぷりと取り、一字一字の間隔も適度に広めにそろえて取ることで、堂々とした印象を出しましょう。

表題としては、スポーツやコンクールなどで優秀な成績などをおさめた人を賞する「表彰状」や「賞状」、感謝の意を表明する「感謝状」などが使用されます。「優秀賞」、「最優秀賞」、「最優秀新人賞」、「奨励賞」、「審査員特別賞」、「第○位」、「□□コンテスト」、「金賞」などが表題の左側に入る場合などは、全体のバランスを見ながら表題の上下の位置を調整します。

現在では書士が書いたような手書きの本格的な賞状のみでなく、パソコンソフトなどを活用して印刷したものを利用することも多くなっています。表題の書体は、楷書体で書くのが普通ですが、場合によっては、行書体、丸ゴシック体、欧文書体、ポップ体などからそれにふさわしいものを選択することもあります。

尚、一般的なルールとしては、賞状に記載する表題と本文、文末の内容は一致するようにします。表題が、「表彰状」の場合は「表彰します」のように表し、「賞状」の場合は「賞します」と結びます。

また、「感謝状」の場合は末文を「感謝の意を表します」のように結びます。ただし、賞状の種類にもさまざまなものがあるので、「健闘を讃えます」、「栄光を讃えます」、「功績を讃えます」、「敢闘賞を贈ります」など多様な表現も考えられます。