賞状には独自の書き方やルールがあります。今回は、賞状本文を記載する際のポイントを紹介します。

まず、本文の内容は簡潔に書きましょう。現在では、特に感謝状などの場合で内容を詳しく書くことも増えましたが、賞状を記載するルールとしては、簡潔に記載することが一般的です。文量は2行から10行程度にとどめるようにしましょう。

次に本文の文字の大きさや配置についてですが、本文の文字は受者名や贈者名よりは小さく、年月日よりは大きく書きます。また、漢字は大きく、ひらがなは漢字より一回り小さな字で書くとバランス良く書くことができます。本文全体の配置としては各行の上下を揃えるようにしますが、文章の最後や本文の最後の行は少し余白を空けると美しく見えます。

最後に、文章の書き方についてです。まず書き出しでは一文字下げずにそのまま書きはじめます。このルールは、段落を変える際でも同様です。さらに、1つの語句が2行に分かれないように改行を調節しましょう。「は・へ・を」などの助詞が行頭になってもいけません。

賞状では、文面に区切りがあったとしても、段落を変えずに、一文字分だけ空けて同じ行に書き続けます。段落を変えるのは原則として1回とし、「よって」や「ここに」などの結文に移る場合にのみ段落を改めます。また、賞状の記載では、句読点を用いないことが慣例です。

なぜかというと、句読点は相手に対して読み方を指示するものであり、贈与する相手に対して学がないと見下すことにつながり、失礼となります。

書き出しや段落を改める際に字下げを行わないのも同様の理由です。そのため、敬意を持って手渡す賞状では句読点や字下げを用いません。

賞状を書く際には、以上の点をふまえて書くようにしましょう。