みなさんは会社の角印って押した事ありますか。

見積書や領収書、契約書など様々な場面で押される角印ですが、今まで押す機会がなくて初歩的なことからさっぱり分からない、なんて方もいるかもしれません。

押す位置を間違えたり、朱肉がかすれたりしたら書類を作り直す事になってしまいます。そんなことにならない為に今日は、角印を押す正しい位置と綺麗な押し方についてご紹介します。

まず、押す位置についてです。角印は住所や会社名、代表者氏名の右端が丁度押印した印の真ん中らへんにくるように押します。書類上の文字と、押した後の角印の文字が重なっている状態です。斜めにならないようにバランスを見て押しましょう。

これは角印1つを押す場合の押し方です。書類によっては角印の他に丸い代表者印を押す場合もあります。その場合は角印は住所や会社名の丁度真ん中にくるように押し、代表者印を右端に、文字に少し被るように押します。押印するのが角印だけなのか、代表者印も必要なのか、しっかり確かめてから押すようにしましょう。

次に綺麗に押すポイントについてです。ポイントは3つあります。

1つ目は朱肉の付け方です。薄くて文字が見えなかったり、濃すぎてにじんだりしないようにしましょう。

押す前に前に使った時の朱肉が残っていないか確認するためにも軽く拭いておきます。インクが固まって詰まっていることがありますので注意してください。

拭き取ったら、朱肉をポンポンと優しく叩くような感じで付けていきます。この際、印の面に満遍なくインクがつくようにしましょう。朱肉にぎゅーっと押し付けるのは絶対にNGです。

しっかりつけているはずなのに薄いと感じたら朱肉自体がもうダメになっている可能性があります。新しいもので再度押印してみてください。

2つ目は押印マットを必ず使用するという事です。

今では文具店だけではなく、100円ショップでも手に入るようになりました。平らな場所に押印マットを敷き、その上で押すようにしましょう。押印マットがない場合には厚みのあるノートや手帳の上で押します。

平らでツルツルした面の上で直接紙に押印しようとすると、印が滑りかすれる原因となりますので注意してください。

3つ目は手でのの字を書くように抑えつつ押す事です。

ただ垂直に押し付けるのでは、朱肉が薄くなってしまいます。適度な濃さではっきりと社名が分かる印を押すためには、重心を移動させ、のの字を書くように押すのがポイントです。印全体が紙に押し付けられる事によって、印の端がかけることなくしっかりと押印できます。

のの字を書くときは一方の手ではなく、印を押す手にもう一方の手を添え、押さえつけながら押しましょう。さて、ここまでで3つのポイントをご紹介しました。どのポイントも決して難しくないはずです。

会社の印と言える角印を押すのは緊張しますが、要点をしっかり押さえて綺麗に、正しい位置に押印してください。