メールやチャットが普及した今でも、重要な書類や履歴書などはやっぱり郵送で送らないといけません。

メールなどは、やり取りする上では非常に早くて快適ですが、形がないため一度削除してしまうと元に戻せなかったりするからです。こうした紙の書類が信書とも呼ばれているのは信用するに確たる書類であるということです。

しかし、手紙を送る文化が衰退してしまっている昨今、若い人の中にはせっかくの履歴書などを四つ折りに折りたたんで封筒で送っている人もいるようです。変なところに折り目が付いていると採用担当もこの人はビジネスマナーを知らないのだなと思うそうです。

また就職してからも同じような折り方で得意先に書類を送っていると非常に失礼になってしまうことも考えられます。今回は学校では教えてもらえない正しい手紙の折り方について解説します。

基本は三つ折

ビジネスでA4サイズの紙を折りたたむ場合、基本となるのは三つ折です。三つ折にすると文章の中身がすけて見えなくなり、さっと広げると内容をすぐに確認できるのです。まずはこの三つ折の方法をマスターしましょう。

三つ折の方法

1、配送する書類A4 1枚と使わないA4 の書類を1枚用意します。
2、配送する書類を横にして、使わないA4の書類を縦にし角を合わせます。
3、はみ出した部分を折り曲げます、あとは使わないA4用紙をとって折った部分と
ぴったり合うように折り曲げます。

三つ折の方法は感覚で折ることもできるのですが、同じA4の書類を使うと簡単に3分の1の位置で折り曲げることができます。

ビジネスでは使う封筒は長形3号を使うようにしましょう。ちょうどA4を三つ折にしたサイズはこの封筒の幅にピッタリ入るサイズになります。

長形3号を選ぶ理由は定形普通郵便で配送できる一番大きい大きさで配送料も82円から92円と定形外よりも割安だからです。

封筒に封入する場合は折り曲げた部分が封筒の背面になるように入れて、封をして”〆”を書き込んだり”封”のスタンプを押します。これは手紙が途中で開封されていないことを示すために有効な方法です。

ビジネスで使用するA4 書類の三つ折方法についてはご理解いただけたかと思いますが、文通などで四角形の洋封筒を使う場合でも手紙の折り方にはルールがちゃんとあります。お世話になった先生や親しい年上の人、同年代の人へも手紙を読みやすくきちんと折ること受け取った相手も非常に気持ちよく手紙を読むことができます。

洋封筒に便箋の折り方

セットて売られているレターセットの中には二つ折りにするだけで封筒にピッタリ合うものがありますが、便箋が封筒などに合わない場合は以下のように折りましょう。

1,縦書きの場合は書終わり上になるように縦に折ります。横書きの場合は半分の所で下から上に折ります。
2、縦書きの場合は半分の位置のところで下から上に折り、横書きの場合は右半分を折って完成です。
3、封筒に封入するときは書き出しが左に来るように手紙に封入します。

手紙の折り方のまとめ

手紙の折り方一つをとってもマナーやルールがあることをご理解いただけましたでしょうか。

いくらメールが普及したといっても必ず一度は手紙を送らなければいけない場面に出会うことがあります。そんな時はこれらのルールを知った上で相手にも気持ちよく手紙を呼んで貰えるように心がけましょう。