賞状は5つの項目を抑えることが書き方のポイントとなります。

まず1つ目の項目は表題です。

表題とは表彰状や感謝状のタイトルを指します。賞状のなかでは最も大きく表記されており、この表題によって主文の内容が変わる特徴を持っています。

例えば「感謝状」と表題しているなら主文の最後は「感謝の意を表します」となりますが、「表彰状」なら「表彰します」となります。

次に2つ目の項目は受賞者名です。

受賞者名は賞状を得る人の氏名を指しており、文字の大きさは表題よりも小さく表記されます。ただし主文よりも大きく書く点と書く位置は表題の位置からずらす特徴があり、場合によっては受賞者が属している会社や団体、肩書き等も記載する必要があります。

また受賞者名の下に「殿」と付けるのが基本ですが、これは賞状は受賞者に対して敬意を表すものだからです。

そのあとの主文が、3つ目の項目です。

主文は文字通り、受賞者に対する敬意を書いたものです。内容は簡潔に記すことが慣例となります。

文字の大きさは受賞者名よりも小さいですが、主文にあとに続く贈呈日よりは大きめに書かれます。また主文での漢字とひらがなはそれぞれサイズが異なります。

主文の特徴は細かい注意点があることに尽きます。その注意点は代表的なものを挙げると句読点を使用しない事や改行は1回に限られている事、一字下げはしない事などです。

これらが禁止されている理由は受賞者に対して文の読み方を指示することになり、結果として賞状に記した敬意に反するからです。

主文の次は贈呈日です。これが4つ目の項目となります。

贈呈日とは賞状を渡す年月日や受賞者が結果を出した年月日を指しており、前者と後者が異なる場合は後者の年月日を表記するのが原則です。

5つの項目のなかでは最も文字が小さいです。

贈呈日の特徴として表記が西暦ではなく、元号を使用する事が挙げられます。この時、漢字の「十」をつけて数の単位を表します。

そして最後の5つ目の項目が贈呈者です。

贈呈者の文字のサイズは受賞者よりも小さいですが、主文よりは大きめで表記します。また贈呈者の名前の前に会社名や肩書きが入る場合もあります。